コラムTest

「最適設計×システム建築」―軽量鉄骨と重量鉄骨の最適な組み合わせで課題を解決!

作成者: 株式会社内藤ハウス|Sep 18, 2025 4:33:00 PM


製造・物流施設に求められる建築は、もはや単なる「ハコ」ではありません。24時間稼働の生産体制、将来の設備更新、自動化対応、用途変更…。企業活動の変化に柔軟な対応ができる「経営インフラ」としての性能が問われているのです。

こうした背景がある中で、内藤ハウスは設計・製造・施工を一貫提供する『システム建築』を展開。用途ごとにアフターサービスや維持管理の体制をご提案することも可能です。スピード・コスト・品質の最適なバランスを実現し、短期的な事業ニーズのみならず長期的な資産価値まで見据えた施設づくりを支援しています。

とりわけ自社一貫体制による柔軟な判断力と対応力は、設計段階から生産効率・就労環境・維持管理性を踏まえた提案を可能にし、顧客の経営戦略に深く寄り添う建築を実現します。

1.ゼネコンとメーカーの強みを融合――最適設計を実現する柔軟対応力

設計・製造・施工を一貫して担う体制により、内藤ハウスは 常に“施主目線”から見た最適解を導き出します。各工程の管理が自社でできるため、意思決定のスピードが早く、現場のトラブルにも即座に対応可能。設計段階から施工性に配慮した計画を立て、用途に応じて維持管理性にも留意したご提案を行います。特に自走式立体駐車場では設計・施工・維持管理・運営の一括発注方式にも対応しています。

注目すべきは製品に熟知したメーカーが設計から施工までを担うことにより、現場での改善提案や仕様変更に柔軟かつスピーディな対応ができる点です。設計段階から施工・生産部門が携わることで一貫体制によって現場での気づきを設計に反映しやすくする体制を整えています。蓄積した知見を次案件の提案や設計に活かし、品質・コスト・工期の最適化に努めています。製品の改善にも反映される柔軟性は他のメーカー、ゼネコン、設計事務所にはないものといえるでしょう。

このように、設計・製造・施工が密に連携し、現場のフィードバックを即時に反映できる体制が、品質・コスト・工期すべてにおける進化と改善を支えています。これにより、顧客ニーズに即した提案・改善が常に可能となり、建築物としての価値を継続的に高める好循環が生まれます。

2.事務所は軽量鉄骨で!工場は重量鉄骨で!コスト効率と強度のベストバランス

内藤ハウスでは、用途や規模に応じて最適なシステム建築を提案しています。例えば、大スパンや大空間を要する工場棟には重量鉄骨システム建築を提案するケースが多く、高い剛性と耐久性により安定感のある稼働を提供します。重量鉄骨のシステム建築を採用して高度な剛性と耐久性で長期にわたる安定稼働を支えます。一方、事務所棟には軽量鉄骨のシステム建築を用い、柱を細くすることによって空間の有効活用と、コストパフォーマンスの向上を両立させます。

こうした用途別の構造最適化は、建物の基本性能だけでなく、事業運営における柔軟性にも寄与します。例えば、軽量鉄骨によって開放的で柔軟なレイアウトの変更が可能となるため、入居する企業の将来的なレイアウト変更にも対応しやすくなります。また、軽量鉄骨は運搬性に優れ、現場での組立効率も高いため、工場製作と規格化によって現場作業を効率化し、短工期と高品質の両立に寄与します。

これにより、全体を重量鉄骨で建てる場合と比較しても、用途に応じて軽量鉄骨と重量鉄骨を適材適所で組み合わせることで、コストと性能の両立を図る計画を提案することが可能です。構造を棟ごとに最適化する柔軟なアプローチで建物全体の無駄を省いた設計が実現します。例えば、事務所棟には軽量鉄骨を使ってコストパフォーマンスを重視しつつ、工場棟は重量鉄骨によって高強度・高耐久性を確保するなど、それぞれの役割に応じた最適解が導き出されるのです。棟ごとの最適な構造が柔軟に選択できる内藤ハウスだからこそ、建物全体の無駄を省きながら、強度・コストのバランスが良い“ベストな選択”を実現できます。設計・施工の一体体制で用途に応じた最適解を標準的に提供できるのが内藤ハウスの強みといえるでしょう。

3.軽量鉄骨のシステム建築がもたらす品質向上とコストメリット

システム建築の強みは部材の規格化と標準化による効率化です。構造部材をあらかじめ設計・製造段階で最適化することにより、現場における作業を大幅に短縮できるため、短工期と省資源を実現させることが可能です。また、部材の規格化と工場製作・標準化された施工によって品質の安定と工期短縮に寄与します。

さらには、軽量鉄骨構造の特性として、商品によって柱スパンが1.8m前後や2.0mなど、緻密なモジュールを採用しているため、細い柱で空間を有効活用することができます。同じ床面積でも柱の存在感が少ないことで、空間に広がりを持たせることができるため、より開放的で機能的なレイアウト設計が可能になります。

このように、設計段階における合理性と施工現場での作業性、完成後における空間活用のしやすさまでを、包括的に考慮できるのがシステム建築の魅力です。さらに、規格化と軽量な構造は施工量に対するCO₂排出量の削減に寄与するので環境負荷低減が期待できます。加えて木下地外壁パネル等で炭素固定の付加価値も創出しています。木材を部分的に取り入れて環境貢献の姿勢を強調しながらも、鉄骨造の持つ都会的で洗練された外観デザインをそのまま維持することが可能です。

こうした性能は、CSR(企業の社会的責任)やESG(環境・社会・ガバナンス)といった経営指標を重視する企業にとっても重要な判断材料となりうるでしょう。コストの削減と品質の向上、そして空間効率と環境配慮までを同時に実現できるのが、システム化が持つ最大のメリットといえるでしょう。

ぜひともこちらのページもご覧ください。
■システム建築・プレハブ|株式会社内藤ハウス
■SoZoCo | ソウゾウひろがる フレキシブルな倉庫建築

4.木材を下地に活用したシステム建築も。環境性能を高める新しい外壁パネル

内藤ハウスでは、外壁の裏側に木材を用いた「MATCH-Panel(マッチパネル)」を展開しています。木材を表面に使って見せるのではなく、鉄骨外壁の下地として活用することで、耐久性を確保しつつ、炭素固定による環境性能の向上を実現しています。1枚あたり約40kgのCO₂を固定する効果があり、鉄骨造ならではの都会的な見た目を損なうことなく、環境負荷も低減させるという付加価値を創出しています。木下地を外壁パネルの内部で活用するため、外観デザインの選択肢を保ちつつ環境配慮に寄与します。

この構成によって鉄骨造の堅牢性は維持したまま、持続可能な資源である木材を活用することができ、システム建築の脱炭素化を強力に後押しします。また、国産木材の利用促進の観点から採用樹種として「ヒノキ」の試験導入を進めており、国内林業への貢献にも挑戦しています。

また、規格化されたパネルはシステム建築と合わさり、コストや工期短縮を実現しています。

従来の品質、コスト、工期を維持しながら、見えない部分に環境価値を織り込むMATCH-Panelは、企業における炭素固定量の可視化など、環境配慮の取り組みとして評価いただけます。例えば、ESG経営やカーボンクレジット戦略など、今後の施設建築における新たな選択肢となるでしょう。

まとめ:経営戦略に寄り添う“進化する建築”へ

システム建築は単なる建物提供ではなく、企業の未来を見据えた“経営インフラ”として進化し続けています。設計・製造・施工を一貫して担う内藤ハウスの体制は、案件によっては維持管理・運営までも含み、スピード・コスト・品質・環境性能すべての最適化を実現します。私たちは施設のライフサイクル全体にわたって価値を提供します。

経済合理性とサステナビリティを両立させたいと考えている企業にとって、内藤ハウスのシステム建築は最も信頼できるパートナーであるといえるでしょう。建築が“経営を支える力”になる。

それを実現させる選択肢の一つが内藤ハウスではないでしょうか。

ライタープロフィール

福永 隆太郎

一級建築士、一級管工事施工管理技士、消防設備士

都内建築デザイン事務所・福永隆太郎建築設計株式会社代表。

大手ゼネコン、設計事務所勤務を経て2023年2月に独立。企画、設計(意匠・給排水衛生)、監理、積算と幅広い経験があり、主にマンション、アパート、別荘、クリニックに精通。その他にも、公共工事の倉庫、市場、学校、保育園の設計経験あり。

HP:https://rfarch.com/