コラム|株式会社内藤ハウス

増える都市型の複合施設!店舗と自走式立体駐車場の一体化で効率的な土地活用を

作成者: 株式会社内藤ハウス|2025/12/24

 

都市部では商業施設やクリニック、オフィスなどを組み合わせた複合施設への関心が高まっています。特に駅前や幹線道路沿いでは店舗と自走式の立体駐車場を一体で計画する土地活用が注目されています。こうした土地活用に求められる要素とは何でしょうか。

本記事では、複合施設が求められる背景や、駐車場併設によるメリット、また設計・施工のポイントを解説。さらには内藤ハウスの取り組みを通し、都市部における土地活用のあり方を考えます。

1.都市部で複合施設が求められている背景   

都市部では地価の高騰が続いていることにより、単機能の建物だけでは採算が取りにくいケースが増えています。とりわけ駅周辺や幹線道路沿いの立地では、限られた敷地の中でいかに収益性を高めるかが、計画段階からの大きなテーマとなります。そして、その答えの一つとして注目を集めているのが色々な用途を組み合わせた複合施設です。

近年では複数の小売店や飲食店が集まったショッピングモールだけでなく、医療施設やサービス業、オフィスなどを併せ持つ複合施設も一般的になりつつあります。こうしたエリアでは、複数の機能が集まることで人の流れが生まれ、地域全体の回遊性や賑わいを高める効果も期待できます。限られた都市空間をいかに有効活用するか――その問いに対する一つの解として、複合施設の役割はますます大きくなっているのです。

こうした複合施設では買い物や用事の合間などに立ち寄ってもらうため、駐車場の存在が欠かせません。駐車場を併設すると来店時の心理的ハードルは大きく下がります。車によるアクセスが前提となる郊外だけにとどまらず、都市部でも「駐車できる」という安心感は集客力に直結するでしょう。

 特にロードサイド型店舗や医療・サービス施設では、駐車場の有無がテナント選定の条件になるケースも多く、駐車場を併設することは安定したテナント誘致を支える要素となります。 

2.店舗と自走式駐車場の併設による土地活用のメリット     


駐車場併設にはさまざまな利点がありますが、平面駐車場は広い敷地を必要とするため、都市部では現実的とは言い難いのが実情です。そこで有効な選択肢となるのが限られた土地を縦方向に活用できる自走式立体駐車場と店舗の一体化です。

店舗と自走式立体駐車場(ドライバーが自分で車を運転して各階を移動し、空いている場所に駐車する多層階の駐車場)を一体化する最大のメリットは、土地利用の効率を大きく高めることが可能な点です。店舗と駐車場を縦方向に重ねれば、限られた敷地面積でも建物全体の稼働率が引き上げられ、結果として収益性の向上につながります。

さらには目を引く店舗や飲食店を組み込むことにより、駐車場だけでは無機質になりがちな外観や街並みに、変化を与えられる点も大きなメリットです。人が集まり、滞在し、行き交うことで、建物自体が地域の賑わいづくりに貢献します。

 土地活用という観点だけにとどまらず、街の景観や人の流れを意識した計画ができることは、自走式駐車場を併設した複合施設ならではの特徴といえるでしょう。このような複合化によって、単独利用では活かしきれなかった土地に、新たな価値を与えることができるのです。 

3.複合施設の設計・施工で押さえるべきポイント    


店舗と自走式立体駐車場を組み合わせた複合施設では、一般的な単用途建築とは異なる設計・施工上の配慮が求められます。重要なのは駐車場の荷重を安全に支える構造計画です。上層階に置かれる車両の重さを考慮して柱のスパンや梁成(梁の高さ)を適切に設定することで、下階の店舗空間にも無理のないプランニングが可能となります。

動線計画も複合施設の快適性を左右する大きな要素です。駐車場から店舗への経路が分かりにくいと、利便性が損なわれるだけでなく、施設全体の印象にも影響します。計画段階で動線をよく整理し、車両動線と歩行者動線、来店者の動きを明確に分離することで、事故のリスクを抑えながら使いやすさを高められます。

店舗部分については商業施設としての魅力を損なわないようにするための工夫が重要です。天井高を十分に取って窓やドアなどの開口寸法を確保すると、明るく開放感のある空間が生まれて内装の自由度も高まります。駐車場が複合されていても店舗単体として使いやすく、デザイン性が高ければ長期的な稼働にもつながります。

また、用途の異なる空間が一つの建物に共存する以上、防火区画や避難計画、振動・騒音に対する配慮は不可欠です。駐車場部分を走行する車の音や振動が店舗に影響しないよう、対策を講じることで利用者にとって安心で快適な環境を維持できます。さらに、駐車場部分をモジュール化するなど、設計や施工を合理化する工夫は、工期の短縮やコストの管理面でも効果を発揮します。 

4.内藤ハウスが提案する複合施設ソリューション

店舗と自走式立体駐車場を一体として捉えて計画する複合施設には、駐車効率に加えて商業空間としての魅力や敷地条件への対応力が問われます。内藤ハウスは自走式立体駐車場「ParkLシリーズ」を軸に、都市部特有の制約を踏まえた複合施設づくりを提案しています。

  • 敷地条件に合わせて選べる「ParkLシリーズ」

ParkLシリーズは規格化されたシステム建築による自走式立体駐車場です。12段から67段まで対応しており、フラット式、スキップ式、連続傾床式など、複数の形式が可能で敷地の形状や車両の動線に応じた最適な構成を選択できます。
さらに、不整形地や狭小地、高さ制限のある敷地といった都市部に多く見られる条件下でも、必要な駐車台数と使いやすさを両立できる点も強みとなっています。

従業員駐車場不足を解消する方法については下記の記事をご覧ください。
関連記事:「従業員駐車場不足を解消!工業地域や郊外型の工場で自走式立体駐車場を導入する理由

  • 店舗併設に対応できる自由度の高い設計

内藤ハウスの自走式立体駐車場は国土交通大臣の型式適合認定を取得した商品を展開しています。計画内容に応じて個別認定や自由設計による対応も行っているため、店舗が組み込まれた複雑な構成でも柔軟に計画を立てることができます。
店舗階では開口部やレイアウトの自由度を確保しやすく、駐車場併設でありながら、商業施設としての魅力を高めた空間づくりが可能です。

  • 実績に裏付けられた一貫体制の安心感

豊富な自走式立体駐車場の設計・施工実績に加え、計画段階から施工、完成後のアフターサービスまで一貫して対応できる体制も内藤ハウスの強みです。複合施設という難易度の高いプロジェクトでも都市部の土地活用を支えるパートナーとして選ばれ続けています。

都市部の複合施設計画における店舗と自走式立体駐車場の一体化は、限られた土地を最大限に活かすための有効な手法です。

内藤ハウスのソリューションは、事業性と空間の質を高めながら、都市特有の制約条件にも柔軟に対応します。土地活用を検討される際は複合用途としての自走式立体駐車場を選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

ParkL シリーズ」導入のさらに詳しいメリットは以下の参考記事をご覧ください。
 ■内藤ハウスの自走式立体駐車場事業
 ■立体駐車場「ParkL」

 内藤ハウスのシステム建築については、下記の記事もぜひご参照ください。
関連記事:「最適設計×システム建築」―軽量鉄骨と重量鉄骨の最適な組み合わせで課題を解決!

 

ライタープロフィール

 一級建築士 第二種電気工事士 
 辻 久(つじ ひさし) 

INA新建築研究所を経て独立し、建築設計due代表を務める。現在まで20年以上、一級建築士事務所を運営し、住宅、店舗、集合住宅、医療福祉施設など多数の設計監理実績がある。
https://due2002.com/