コラム|株式会社内藤ハウス

木造と軽量鉄骨の違いは? 倉庫・工場を建てるならどちらが良い?

作成者: 株式会社内藤ハウス|2026/06/03

 

近年、建築業界では深刻な人手不足や資材価格の高騰など、様々な課題に直面しています。そうした中、このような課題を解決できる工法として、軽量鉄骨造とシステム建築に注目が集まっています。
本記事では軽量鉄骨造とシステム建築を木造と比較し、その特徴・メリットとともに、どのような建造物が・なぜ「軽量鉄骨造×システム建築」に適しているのか解説します。
併せて内藤ハウスが展開する倉庫・工場に特化したシステム建築の独自ブランドをご紹介します。

1.「木造」と「軽量鉄骨造」その特徴と違いとは?  

日本では昔から木造建築が多く採用されてきました。木材を使用すると天然素材の温かみを味わうことができるだけでなく、日本の気候や風土にマッチした快適な家づくりに役立ちます。また、建材が比較的安価で加工しやすく、断熱性にも優れています。

ただ、日本において木造で建物をつくる場合に採用されるのは、通常「在来工法(木造軸組工法)」か「ツーバイフォー工法(枠組壁工法)」ですが、どちらも強度を保つには数多くの柱や耐力壁を必要とします。広いスペースを確保したいなら高度な構造計算を必要としたり、特殊な「大断面集成材」を採用する必要があったりと、コストが跳ね上がってしまうケースが見受けられました。

一方、軽量鉄骨造は骨組みに厚さ6mm未満の鋼材を使用します。構造に自然素材を使っていないので、シロアリなどの害虫被害が少なく、加えて耐震性や耐久性も高く、地震の揺れを吸収して倒壊しにくいという特徴があります。また、施工の際も職人の技量による仕上がりのばらつきが出にくく、木造より工期を短縮させることもできます。

構造に関して言えば、軽量鉄骨造では壁の中に鉄骨の筋交い(ブレース)を入れるブレース工法(鉄骨軸組工法)が主に用いられます。鋼材は強度が高いので柱や壁の数が減らせる上に、木造より広い空間をつくることも可能です。また、木造は法定耐用年数が22年ですが、軽量鉄骨造は、一般的な工場・倉庫用だと鋼材の厚みが3mm超4mm以下は24年、4mm超の場合は34年と木造より長くなります。

2. 店舗、事務所、倉庫、工場、学校施設の建設における軽量鉄骨造のメリット

軽量鉄骨造が特に適しているのは店舗や事務所、倉庫、工場、学校施設(学童保育室、体育館倉庫等)といった中規模〜大規模の建築物です。
このような建物では、しばしば柱の少ない大空間が必要となり、一般住宅以上に自由なレイアウトの検討が求められます。また、これらの建築物は一般的な準防火地域であれば、床面積が1,500㎡超なら耐火建築物、また3階建てなら準耐火建築物、4階建て以上なら耐火建築物にしなければなりません。

こうした建造物で軽量鉄骨造のブレース構造を採用すると、コストと工期を抑えることが可能となるでしょう。軽量鉄骨造は法規制や防火性能という面で考えても最適な構造ですし、法定耐用年数が長ければ償却期間が延びるという税制上のメリットも受けることができます。

軽量鉄骨造は木造より耐震性・耐久性が高く、品質が安定していて大空間を構成する上でも優位です。しかも法定耐用年の長い構造が求められる場合、軽量鉄骨を採用することには多くのメリットがあるのです。

軽量鉄骨については下記の記事もご覧ください。
■軽量鉄骨とは?耐用年数や重量鉄骨との違いは?減価償却など税務上の違いも解説


3.軽量鉄骨×システム建築の強みとは? 


軽量鉄骨システム建築を採用すれば、短工期・高品質の建築が可能となります。システム建築というのは建物の部材を標準化・システム化し、規格化された部材を工場で生産して現場で組み立てる建築スタイルです。

このシステム建築を軽量鉄骨造に採用した場合、最大の強みは高品質と低コストの両立が可能な点です。厚さ6mm未満の鋼材で構成されるため、重量鉄骨造に比べて鉄骨重量のみならず基礎重量も軽量化することができ、コストを抑えることができます。また、規格化された部材を現場で組み立てるので、高品質な建物を全国同じ基準で建設することが可能です。木造の在来工法はどうしても職人の技術などで品質に多少のばらつきが出がちですが、軽量鉄骨造でシステム建築を採用している場合なら部材の品質が均一化されます。さらには耐震性が高い上に、木造より高さや面積などの面で、より自由な設計も可能です。

木造の在来工法はどうしても職人の技術などで品質に多少のばらつきが出がちですが、軽量鉄骨造でシステム建築を採用している場合なら部材の品質が均一化されます。さらには耐震性が高い上に、木造より高さや面積などの面で、より自由な設計も可能です。

店舗や事務所、倉庫などを建設する場合は、軽量鉄骨×システム建築を採用することで、高品質と低コストの両立が実現できるでしょう。

4.倉庫、工場をフレキシブルに建築! 内藤ハウスの「SoZoCo」と「工場仕建て屋」

内藤ハウスはシステム建築の分野で約60年の歴史を誇り、倉庫や工場、事務所、店舗などの用途に対して多様な独自ブランドを展開しています。中でも倉庫ブランドの「SoZoCo(ソウゾウコ)」と、工場ブランドの「工場仕建て屋」について、特徴や特筆すべき点をご紹介します。


【SoZoCo(ソウゾウコ)】
SoZoCo(ソウゾウコ)」は「倉庫」を通じてお客様の「創造」をご支援することで、その先の「想像」を広げていきたいという思いが込められた倉庫ブランドです。2023年のリリース以来、多くのノウハウと実績を積み上げており、その経験を活かして低価格かつ高品質な建物を実現します。

●徹底した品質管理のもと、設計・製作・施工までを自社で一貫して行う
●ほとんどの工程を社内で担当し、迅速に建物を提供することで、システム建築が持つ効率の高さをさらに昇華
●中規模向けのシステム建築(最大18mスパン)と、大規模向けのシステム建築(最大60mスパン)を提供しており、天井が高く柱の少ない大空間を実現
●倉庫と事務所を一度に両方建築したいなど、お客様のご要望を丁寧に汲み取り、目的や条件に合わせた柔軟な設計プランを提案

【工場仕建て屋】
内藤ハウスの「工場仕建て屋」は、熟練の仕立て屋が一着の服を仕立てるかのように、使う人のことをとことん考え、将来まで見据えた最適な工場建築を、丁寧に、誠実に形にする工場建築専門ブランドです。システム建築でありながらヒアリングを通してお客様の課題や想いを受け取り、将来の事業まで見据えた構想をかたちにするとともに、品質・コスト・スピードのバランスも非常に大切にする強みを持っています。

●「建てるべきか悩んでいる」「建てる土地を探している」…そんな構想段階から対応可能
●助成金の申請や長期的コストの削減など、様々なニーズに応え、新事業展開を支える提案が可能
●稼働後の運用や成長のフェーズまでを視野に入れた最適解を探求
●稼働中の工場におけるメンテナンスや修繕、増築まで対応可能
●システム建築の部材を自社工場で生産、システム建築でありながら柔軟にカスタマイズが可能


内藤ハウスではシステム建築の商品を規格化しつつ、自社で設計を行っています。そのため、設計の自由度が非常に高く、しかも徹底した品質管理のもと、設計・生産・施工を一貫して管理するので、生産効率・施工効率を考慮した設計が可能です。

また、内藤ハウスでは環境負荷を低減しつつ、断熱性や意匠性を高めるSDGsに配慮した建築手法も積極的に取り入れています。きめの細かい柔軟なカスタマイズが可能な軽量鉄骨造×システム建築をご検討の際は、ぜひ内藤ハウスにご相談ください。

内藤ハウスのシステム建築については、下記から資料ダウンロードが可能です。
■システム建築・プレハブ|株式会社内藤ハウス

 

ライタープロフィール

一級建築士、商業施設士マイスター
小薗江 正美(おそのえ まさみ)

大学卒業後、建築設計事務所、商業施設開発コンサルティング会社、外資系ラグジュアリーブランドのストアデザイン部門責任者を歴任、現在は大手建築設計会社に在籍しながら個人で設立した会社にて、商業施設の企画開発、設計、ブランドビジネスの内装デザイン、また簡易宿泊施設・ホステルの企画開発・デザイン・運営、住宅のリフォームやステージング、空き家再生など、30年以上経験。 

HP:https://artiscourt.amebaownd.com/