EXPO 2025 大阪・関西万博

ルクセンブルク パビリオンに込めた
内藤ハウスの挑戦と技術力

サーキュラーエコノミー建築で注目を浴びている
ルクセンブルクパビリオン。
内藤ハウスが手掛けた技術と今までにない挑戦とは――

  • パビリオン外観
  • パビリオン内部1
  • パビリオン外観 ライトアップ1
  • パビリオン内部2
  • パビリオン外観 ライトアップ2

BUILD by
Naito House「ルクセンブルク・パビリオン」

  • ドキドキ ときめくルクセンブルク

    テーマは「Doki Doki – ときめくルクセンブルク」

    持続可能性と循環型社会のビジョンを共有し、鼓動が「ドキドキ」と脈打つような体験を提供したいという想いが込められています

  • サーキュラーエコノミー(循環型経済)の理念を、建築そのものに反映

    サーキュラーエコノミーは、2025年万博のルクセンブルクパビリオン、そしてプロジェクト全体に貫かれている共通のテーマの一つ。当パビリオンは「解体を前提としたデザイン」となっています

  • ルクセンブルクの魅力が全面に伝わる展示内容

    ルクセンブルクの生活空間や将来のテクノロジーを建造物と展示で体感。複合的に楽しめる魅力が満載です

それぞれの視点で描かれる
万博プロジェクトにかける想い

国家プロジェクトの一端を担うパビリオン建設には、
現場でしか語れない“担当者たちのリアル”が万博プロジェクトを動かしていた。

国と国の一大プロジェクト。
内藤ハウスの果敢な取り組み

日本×ルクセンブルク。互いに切磋琢磨しながら作り上げていった一大プロジェクト。
国境や言葉を超越したそれぞれのストーリー。

  • Our story 1

    プロジェクト始動 2023年11月着工2024年1月15日

    二国連携による一大共創プロジェクトの難しさ

    日本チーム、ルクセンブルクの現場担当者、パビリオンの設計者(デザイナー)、各関係部署の足並みを揃えるのは容易ではない。舵を切ったのはほかでもない内藤ハウスだった。

    Our story 1

    契約や打ち合わせを多く重ねる中、各所の要望に沿いながらも決められた期間で遂行しなければならない。その狭間には、それぞれの関係者との意思疎通が思うように進まずに、思い悩むようなシーンや複雑な判断を迫られる場面が多くあった。
    推進力を上げるために内藤ハウスのプロジェクトメンバーを20名動員し、徹底的に対応にあたることで次第に連携が取れるようになり、国や言語、文化を超えてプロジェクトチームが一丸となることに強い手ごたえも感じられるようになった。

  • Our story 2

    2024年春

    追加変更の要望に現場はどう対処するか、
    計画を更新しながら進める葛藤と打開策

    現場の人間もさることながら、基本的な契約や書類締結、要望の取りまとめに各種部署への連携業務。スケジュールに追われる中、次々と訪れる変更要望にどのようにして対応したのか。チーム連携のカギとなったものとは―――

    Our story 2

    とにかく情報共有や進捗確認、声掛け、ミーティングに奔走した。毎週の打ち合わせで課題を一覧表で見える化し、積極的に各関係者へアクションを促す日々。タイトな期日であっても、しっかり決めきるということを社内のスローガンとして掲げていた。それぞれが自分たちの仕事を遂行するために、打ち合わせや会議では議論が熱くなる場面も多くあった。それでも、海外チームと現場との調整を図らなければ、前に進むものも進まない。調整と推進力が強く求められていた期間であった。

  • Our story 3

    INTERVIEW

    営業担当者が見た、情熱を帯びた現場

    ルクセンブルクと日本チームで構成される国際チームによる共創は、決して簡単なものではなかったと営業担当の増澤が語る。困難を潜り抜けた当時の状況を振り返る。

    Our story 3

    東京支店 営業担当
    増澤 貴之

    海外のお客様との直接契約自体がチャレンジだった。契約書の変更や追加契約、見積書など各書類は日本語と英語双方準備することも一苦労。毎週の施工定例の会議では各部署や関係者それぞれが激しくぶつかることもあったが、それぞれが強い責任感を持っていたからこそ。今では互いに「ベストフレンドだ」と笑い合えるほどの関係を築けた。意見のぶつかり合いを恐れずに国や言語を超えて白熱した討論を重ねたことが、互いの理解を深めるきっかけになった。

高精度 × 短納期 ×サーキュラーエコノミー。
こだわりの施工技術を集結

限られた工期の中でも、一切の妥協なく精密な施工技術で取り組んだ当プロジェクト。サーキュラーエコノミーに基づいた内藤ハウスが誇る施工技術を集結。

  • Our story 4

    2024年3~4月

    テーマは「再利用」。
    サーキュラーエコノミー(循環型経済)の理念に基づいた建築技術

    地盤の軟弱な人工島で建設するため、コンクリートブロックを200個以上敷き詰めるという独創的なアイデアで建築を進めた。建築の再利用の可能性を高めることが設計段階で求められていたため、一部のブロック・膜・躯体関連の部材・外壁は、すべて組立と解体を考慮する設計施工計画に挑戦した。

    Our story 4

    パビリオン建築の背景にも、重要なテーマがあった。日本市場では難しい、建築資材のリユースに挑戦することだ。サーキュラーエコノミー(循環型経済)の理念に基づき、コンクリート基礎ブロックを環境整備資材としてリユースすることで、レガシーの継承とCO2削減の貢献に繋げる。パビリオン設計段階から、リユースの可能性を考慮し、モジュール設計やドライジョイント施工を進め、建物の解体難易度を最大限に緩和していた。本取り組みは、設計思想を考慮し、その実現に貢献しようとしたルクセンブルク×内藤ハウスだからこそ取り組めた挑戦である。

  • Our story 5

    2024年10~12月

    腕の見せ所は「膜屋根」。
    高い精度が求められる技術力の勝負

    パビリオンの大きな特徴である「膜屋根(まくやね)」の工事では、基礎工事から徹底した精度管理が施されていた。軽量でありながらも強靭で、複雑な形状をしているこの膜屋根を完成させるには、何よりも基礎工事が肝心だった。

    Our story 5

    パビリオンの特徴である「膜屋根」は、デザイン的にも技術的にも見どころと言える。この膜屋根を完成させるには、何よりも基礎工事が重要だった。基礎工事の寸分のズレが上部躯体の構造においてさらに大きなずれを発生させてしまう恐れを常に抱いていた。設計通りに完成させるには非常に高い技術力が求められる。膜にしわが寄らないように支柱の位置をはじめ、接合部の位置、テンション(引張)のかけ方、座標の正確さなど、膜メーカーと監理者の立ち合いの下、徹底的に精度調整を行った。

  • Our story 6

    INTERVIEW

    現場担当者が語る、施工時の奮闘

    屋根の細部まで精度を出すために非常に苦労した基礎工事。鉄骨と外壁は当社の自社工場にて建設。山梨本社ではモックアップを作成し、検証も行った。当時の苦労を工事担当の田中が語る。

    Our story 6

    東日本工事部 工事担当
    田中 晃二

    現場のメンバーは6名程。ルクセンブルクの施工担当者と小まめな打ち合わせや現場での確認など、最終検査の直前まで対応が求められ、正直厳しい状況もあった。しかし、メンバー全員が「絶対に完了させる」「やるんだ」という強い思いで遂行した事が成功に繋がった。特に自社の強みを発揮できた点は、粘り強く挑んだ「基礎工事」。下部の構造がほんの少しズレるだけで膜屋根に大きな影響を与える設計だったが、果敢に取り組んだおかげで納得できるパビリオンに仕上げることができた。

循環型建築を現実にする、
内藤ハウスの建設ソリューション

形になったのは、ただ美しいだけの建物ではない。環境に優しく、安心・安全で、高品質な価値によって、建築主の思いをかたちにする。人々へつなぎ、未来への希望を描き続けていくことが内藤ハウスのソリューション。

  • Our story 7

    2024年10~11月

    壁の中に埋め込んだ冷却パネル。
    見えない部分もユニークでおもしろい

    パビリオンの壁の中には冷却パネルを埋め込み、結露させたうえで空気を冷やす設計。意図的に結露を発生させて冷気供給を実現するという斬新なパッシブクーリングシステムを採用している。カーテンで隠しているが、見えない部分にもユニークな工夫やアイデアが光る。

    Our story 7

    壁面内部に設置された冷却パネルをカーテンで覆うユニークなアプローチ。来館者からは不可視でありながら、空間体験に微妙な涼感をもたらす繊細な設計となっている。また、サステナビリティの観点では、電気設備機器に再利用可能な部品や部材を積極的に採用。資源循環型の設備計画を実現。このような環境配慮型の設備デザインによって、エネルギー効率の最適化にも貢献した。

  • Our story 8

    3月14日竣工

    照度調整を実施し、空間の世界観を強調する光環境を創出
    大人も子どもも没入できる「ワケ」

    ダイナミックできらびやかな光の演出。
    展示コンテンツに合わせた調光で、ルクセンブルクの世界観を最大限に引き出す。

    Our story 8

    屋外のイルミネーションは、夜間に特に効果を発揮する設計とした。俯瞰する視点からも建築物の特徴を際立たせるライティングデザインを施している。特に、膜構造屋根への上部ライティングでは、膜素材の透過する特性を活かし、「光の拡散効果」と「陰影のコントラスト」にこだわり。インテリアに関しては、展示コンテンツに合わせたシーン制御による照度調整を実施し、空間の世界観を強調する光環境を創出している。

  • Our story 9

    INTERVIEW

    照明担当がこだわった、
    建物の印象を大きく左右するエレメント

    屋外屋内の双方の空間に、多彩な照明演出を取り入れたパビリオン。昼夜の異なる表情が魅力的と電気設備担当の関が語る。

    Our story 9

    東日本工事部 電気設備担当
    関 英樹

    電気設備は建物の印象を大きく左右する視認性の高い部品であるため、配置計画や施工品質に特に注力した。外部照明では、それぞれの光の特性や照度分布を考慮した設計を施した。天井から吊り下げるペンダントライトについてはディマーコントロールやスイッチングパターンなど、施主様と綿密な打ち合わせを重ねながら細部までこだわり抜いた。

来館者数22万人突破!
魅力を体感した人々の想い

7月の合計来館者数は61,230名、開幕から7月末までのルクセンブルクパビリオン累計来館者数は228,966名。
SNSや各方面でも嬉しいお声の数々をいただいている。
ぜひ実際に訪れて、パビリオンそのものを楽しんで頂きたい。

※7月31日現在の情報

  • 満足度

    訪問者の96%
    非常に満足
    と回答

  • 高評価

    パビリオン内のアクト3
    ルクセンブルクの一日

    没入型の
    ビジュアル
    最もドキドキする

  • 注目ポイント

    パビリオン
    全体の雰囲気

    建築の
    ユニークなデザイン

来館者の声

  • 入ってから2番目の部屋に、大きなミラーボールの様な球体があって、子ども達は喜んでモニターやボタンに触れ、楽しかったそうです。 また、ハンモックの様なネットの上に座って映像を観られる部屋では、上下左右をキョロキョロと興味を示し、手を伸ばしたりと没入している様子でした。

    30代・男性

  • どの部屋の演出も感動しました。 特にルクセンブルクの街を映像で観光できる部屋が好みでしたが、ルクセンブルクの方のお話を聞ける部屋や球体にドキドキパワーを集める部屋の演出も相まって、最大限にかつ凝縮してルクセンブルクを知ることができた感覚になりました。 国としての良さをとても感じられ、実際にいってみたいなと思いました

    40代・男性

  • 外の気温が高くて暑かったこともあり、館内で靴を脱いで寝そべることのできる環境は、子どもにとってもリラックスできる空間でした! また、ネットの上に靴を脱いで乗るというアクティブ要素が子どものみならず大人でもわくわく体験でした!

    40代・女性

  • ルクセンブルクの美しい街並みや多様性を全身で感じられる素晴らしい演出に感動しました。タッチパネル型のディスプレイや、ボタンを押すと球体に光が繋がって映像が反映されるのは子供も喜んでいました!没入型スクリーンは大人も子供も初めての体験で大感動です。4歳と2歳の小さな子供たちでも存分に楽しめる内容でした。かけがえのない貴重な経験となりました。

    30代・女性

  • 外観もキュートで建物が美しいパビリオンでした。内部の展示も素晴らしく、映像技術を活用した様子が圧巻でした。いい国だなぁ~と思いふけり、旅行しに行きたくなりました。レストランのお食事もおいしそうでした!

    30代・女性

  • 屋根のデザインがユニークで、シルエットがとってもきれいなパビリオンでした。ライトアップや見る角度によっても、印象が変わっていろいろな魅力が詰まっていたと思います。

    20代・女性

ココも見どころ!

ルクセンブルクパビリオンをより楽しめるポイントをピックアップ!
建築や建物に触れながら、様々な魅力を堪能できる。

  • パビリオンには「ケーレブン(ボウリング)」も設置されている

  • 寝ころがりながら楽しめる展示は大人にも子どもにも大人気

  • 壁面パネルにはルクセンブルクの豆知識が描かれていて待ち時間も退屈しない

BUILDING SOLUTIONS

ただ建てるだけでは、意味がない。
誰が、何を願い、どんな未来を描くのか。
私たちはその想いに、専門性と誠実さで応える。
環境に優しく、安心・安全で、高品質。
確かな技術と仲間の力で、あなたの理想をかたちにする。
建物の先にある、
かけがえのない価値のために。